2005-01-01から1年間の記事一覧

アイーダとシャワルマ(「アラブとの対話」雑感)

先週末、面白いシンポジウムが二つあった。「フリーランス・フェスティバル」と「アラブとの対話」。「フリーランス・フェスティバル」のほうについては、その性格上、姉妹ブログのカフェバグダッド・リブロで紹介する。日本・アラブ双方の論客によるシンポ…

カフェバグダッド第7弾とアラブ街ツアー

12月18日(日)のカフェバグダッド第7弾「アラブ人と仲良くする法」と、その後の「下北沢アラブ街ツアー」の詳細について、まとめました。各スポットを盛り込んだ地図はこちら アラブ料理の宴は、満席になりました。イベント終了後、モスク見学に参加さ…

下北沢アラブ街の地図

「下北沢アラブ街」の地図を作りました。とりあえず、記載スポットは、12/18のカフェバグダッド第7弾「アラブ人と仲良くする法」後の「下北沢アラブ街」ツアーで回る場所。左の画像をダブルクリックして、印刷して使って下さい。HTML形式の地図は、こ…

「下北沢アラブ街」ツアー

代々木上原のアラブ料理店「アラビアーナ」のアリーさんから電話があった。カフェバグダッド第7弾のトークイベント「アラブ人と仲良くする法」(12/18午後2時から)の後に計画しているアラブ料理会食の会場をアラビアーナから、やはりアリーさんが奥…

シンポジウム「アラブとの対話」

「アラブとの対話−−英知の共有を求めて」と題したシンポジウムが、12月9日の金曜日の午後1時から午後5時まで、東京・丸の内の丸ビルホールで開かれるようだ。国際交流基金と読売新聞が共催で「自衛隊派遣の続くイラク情勢や石油価格問題、アラブ諸国と…

アラブタウン・ツアー

「下北沢アラブタウン」なる発想をぶちあげてしまったこともあり、せっかくですから、次回カフェバグダッド第7弾「アラブ人と仲良くする法」終了後に、関連スポット訪問ツアーをやろうかな、と思っています。訪問予定は、とりあえず、以下の3か所。(1)…

エジプト南部の薫り−−代々木上原「アラビアーナ」

【東京水タバコカフェシリーズ】 アラビアーナ(Arabiana)(東京都渋谷区西原3−1−7 電話03-3468-7891)「下北沢アラブ街」と命名した以上、早めに実地踏破をしなければ、と早速いってみた。代々木上原駅北口からすぐ。白を基調にした瀟洒な感じの店であ…

下北沢アラブタウン

小田急線の代々木上原駅から下北沢駅にかけてのエリアが、さながら「アラブ街」の様相を呈している。 モスク「東京ジャーミィ」がある代々木上原に、最近アラブ料理店の「アラビアーナ」がオープンしたようだし、東北沢には、エジプト料理総菜店「DELI …

アラブ音楽連続講座

国際交流基金が開催している「異文化理解講座シリーズ」の中で、来年1月20日から、毎週金曜日午後7時から、連続10回の講座「アラブ・ミュージック―その深遠なる魅力に迫る」が行われるようだ。講座の日程など第6回目の2月24日には、カフェバグダッ…

次期「アラビア語会話」のラインナップ

来春から装い新たに始まるNHKテレビ「アラビア語会話」のキャスティングについて、確かな筋は、アブドラ・アルモーメン氏(エジプト出身)が、次回も続投する見通しだという。ラナ・デュベイシさんは、東大で博士号を取得してレバノンに帰国したので、次…

NHK「アラビア語会話」再び

確かな筋によると、NHKテレビ「アラビア語会話」の新シリーズが、来年4月から放映されるようだ。今年暮れから収録を開始するという。講師は、現在再放送中の前回と同じく師岡カリーマ・エルサムニーさん。アブドラ・アルモーメン氏、ラナ・デュベイシ氏…

素顔のヨルダン王妃

ヨルダンのラニア王妃を間近に見たことが一度ある。2003年春、首都アンマンのダウンタウンに、政府が設立した女性起業家向けインキュベーター・オフィスが開幕した日だった。高級ブランドと見られるが、割と普通のキャリアウーマン系の装いで、ヨルダン…

戦争、そしてメジャーデビュー

【カーゼム・アッサーヘルという歌手3】 1980年のイラン・イラク戦争から、1991年の湾岸戦争までは、イラクが戦争に明け暮れた時期。カーゼムも、イラ・イラ戦争で徴兵されたとも言われる。 いずれにせよ、カーゼムも、イラク国内で苦難の時代を過…

アラブ・ポップス音楽の今を解説

「国際交流基金」が刊行する「遠近」(をちこち)という雑誌が、最新の6、7月号で、「知られざるアラビア世界」という特集を組んでいる。「アラブ」ではなく、「アラビア」なのは、巻頭対談に登場する片倉もとこ・国際日本文化研究センター所長の考えのよ…

スーパースターの実像

【カーゼム・アッサーヘルという歌手6】 カーゼムは、その風貌の「イケメン」ぶりも、人気の理由であることは間違いない。だが、意外と、「イケてない男」を演じる歌も多い。その代表格が「アナ・ワ・ライラ」だろう。一方的片思いの女性に、あっけなく振ら…

時流に挑戦する古典回帰

【カーゼム・アッサーヘルという歌手5】 カーゼムの最新アルバム「Ila Tilmitha」(2004)は、前述の通り、カーゼムがアラブ古典ポヒュラー音楽回帰を一層明確にしたアルバムだ。アラブ音楽界の動向を詳しくフォローしているブログ「のぶろぐ」によると…

アラブ世界全体を視野に

【カーゼム・アッサーヘルという歌手4】 カーゼムの名を一躍、アラブ世界全体へと広めたのは、名曲「アナ・ワ・ライラ」(私とライラ=1998年)だろう。ライラ(アラブ女性の名)に振られた男性の鬱々とした心の内を歌った曲だ。この曲は、英BBC放送…

「自由なイラク」に育まれ

【カーゼム・アッサーヘルという歌手2】 カーゼム・アッサーヘルは、1961年、イラク北部モスルで生まれた。父は家具職人。本人によれば、父はイスラム教スン二派、母はイスラム教シーア派だという。12歳の時、自らの自転車を売って、ギターを買う。そ…

アラブ音楽の本流を行く歌手

【カーゼム・アッサーヘルという歌手1】 カーゼム・アッサーヘルという歌手がいる。イラク生まれの44歳。メジャーデビューから10年たらずで、世界でアルバム3000万枚を売ったアラブ音楽界のスーパースター。 音域の極めて広い天賦の美声を持つこの…

バグダッド・ブルース

東京・渋谷のHMVで、「バグダッド・ブルース」なるCDを見つけ、即、買った。ジャケットは、あの、バグダッド独特ともいえるくすんだカフェの写真で、水タバコを吸う男である。このブログの題字の写真に使わせてもらった、バグダッド・ラシード通りの「…

アラビア語落語 BY 柳家花緑

NHKテレビ「アラビア語会話」が、29日、ついに最終回を迎えた。もっとも、4月から再放送の予定だが。日本人学生マサト君が、エジプト人女子学生を捜すという筋書きのスキットは、マサト君が、その女子学生とアレクサンドリアで再会して、メデタシメデ…

師岡カリーマさんの「生きたアラビア語」論

日本アラブ協会が発行する季刊雑誌「アラブ」に、NHKテレビ「アラビア語会話」講師としても知られる師岡カリーマさんの連続エッセイ「アラブ人のこだわり」が連載されている。彼女初のエッセイ集「恋するアラブ人」(白水社)もここでの連載がもとになっ…

柳家花緑氏、アラブのヒットソングを熱唱

このブログでも案内したが、NHKテレビ「アラビア語会話」の3/22の回の「アラブに触れる」コーナーで、アラブ世界スーパースター歌手、カーズィム・アッサーヒルが紹介された。カーズィムの大ファンである講師役の師岡カリーマさんが、カイロでカーズ…

師岡カリーマさんが語るアラブ音楽

残すところあと2回となったNHKテレビ「アラビア語会話」。最終回(3/29)の「アラブに触れる」コーナーでは、落語家・柳家花緑氏が、アラビア語による落語を披露するようだが、次回3/22の同コーナーでは、講師の師岡カリーマさんが、アラブ音楽…

「恋するアラブ人」出版

NHKテレビ「アラビア語会話」講師としてもおなじみの師岡カリーマ・エルサムニーさんが、初エッセイ集「恋するアラブ人」(白水社)を出版した。情熱的心性を持つアラブ人の本質を歴史上の人物も紹介しながら浮き彫りにする。カフェバグダッドとしては、…

イラクのポップス音楽

昨年末発行された季刊「アラブ」(日本アラブ協会発行、写真)に、カフェバグダッド第一弾「シーシャとエジポップの夕べ」のゲスト、中町信孝氏(東京都立大非常勤講師)が書いた「アラブ・ポップス最前線−−イラクのブルトゥカーラ現象」と題する記事が掲載…