2007-01-01から1年間の記事一覧
もう一人、今年会った印象的な人物として、イラクのヌール・マリキ首相を挙げたい。今年春に来日した際、通訳をはさんで一時間ほど話を聞く機会があった。 身長180センチをゆうに超える堂々たる体格。偉丈夫は、中東政治家にとって重要な要素。握手した手…
イラクの元計画相で現在国民議会議員のメフディ・アル・ハーフェズ氏の来日講演会に行ってきた。氏は、2004年から05年にかけてイラク暫定政府のイヤード・アラウィ首相のもとで、計画相を務めたという。アラウィ元首相は、アハマド・チャラビ氏と並び…
先日、エジプト作家連合会長で、エジプト最古の新聞、アル・アハラム紙のコラムニストでもあるムハンマド・サルマーウィ氏の来日講演会にいってきた。面白かったのは、民主主義とイスラムの共存に関する以下の発言。 「イスラミック・デモクラシーなどという…
さらに、カウム、ワタン、ウンマの3要素のほかに、2006年夏のイスラエル軍レバノン侵攻を受けたアラブポップス音楽の潮流も紹介。シェリーンの「わが心のレバノン」には、ワタン的要素に加え、「目には目を。でも始めた者が悪いに決まっている」との歌…
3年余り前に開いた「カフェバグダッド」最初のイベント「シーシャとエジポップの夕べ」にゲストとしてきていただいた中町信孝氏が、アラブ世界のポップス音楽の現状からアラブ民衆の国家意識を読み解こうという、ユニークな試みを続けている。ちなみに「エ…
日本でのベリーダンス・ブームの特徴は、踊りとアラブの伝統楽器を用いた「アラブ音楽」演奏が、からみ合っているところにあるのではないか。その辺を含め、筆者の目に映る、日本のベリーダンスとアラブ音楽の状況をこのカテゴリーの中で、少しづつまとめて…
中東生まれの舞踊とされる「ベリーダンス」が今、日本で相当のブームになっているようだ。 たとえば、国内最大のSNSサイト「ミクシィ」の「ベリーダンス」コミュニティは、この原稿を書いている時点で、加入者が8428人。 単純な比較は難しいが、「フ…
以前、このブログでも紹介した、「イラン・ジョーク集」の著者、モクタリ・ダヴィッド(Mokhtari Davoud)さんが、第二作目のジョーク集を出版した。題して、「世界の困った人ジョーク集」。モクタリさんには、イランの詩文学を取り上げたカフ…
カフェバグダッド第7弾にゲストとして来ていただいた、ジャーナリスト金子貴一さんが、ついに、自衛隊通訳として訪れたイラク南部サマワでの体験をつづった著書を出版した。「報道できなかった自衛隊イラク従軍記」。学習研究社から。アマゾン・ドットコム…
【2007年2月8日開催の日本・アラブ・イスラム・ジャーナリスト会議の内容紹介】会場からの質問を受けた。アル・ジャジーラ元東京支局長のムスタファ・レズラジ氏は、「日本人が作ったドキュメンタリー番組はおおむね3つに分類できる、という研究をした…
【2007年2月8日開催の日本・アラブ・イスラム・ジャーナリスト会議の内容紹介】 日本外務省が主催した「日本・アラブ・イスラム・ジャーナリスト会議」(Japan−Arab Islamic Journalists Meeting)の後半(第2部)…
【2007年2月8日開催の日本・アラブ・イスラム・ジャーナリスト会議の内容紹介】 ここで、会場から質問・意見が求められた。某アラブの駐日大使からは「こうした会議は好きではない。同じ話の繰り返しだ。パレスチナ解放運動がテロではない、という弁解…
【2007年2月8日開催の日本・アラブ・イスラム・ジャーナリスト会議の内容紹介】 日本のマスメディアに対し、ガバラ氏は、「イスラム教徒、アラブ人は、日本に対して良いイメージを持っている。同様に、良いイメージを日本人も持ってほしい」とした上で…
【2007年2月8日開催の日本・アラブ・イスラム・ジャーナリスト会議の内容紹介】 第一部の冒頭発言したガバラ氏は、アラブ圏紙の過去の記事を紹介しながら、西洋の中東報道に対する疑義を示した。ムハンマド風刺画問題での西洋の報道ぶりは「(文明の)…
日本外務省が主催した「日本・アラブ・イスラム・ジャーナリスト会議」(Japan−Arab Islamic Journalists Meeting)に8日、行ってきた。2005年に続く第二回で、日本とアラブの記者が、マスメディアの役割や相互理解…
東京に暮らしていながら、最近続々と増えているアラブ文化関連イベントに足を運ぶのを最近さぼっていた。ということもあり、1月28日、渋谷のアップリンクで行われた「レバノンのポップ&クラシック」というイベントに行ってきた。アップリンクのイベント案…