日本とアラブのジャーナリスト対話(6)=おわり

【2007年2月8日開催の日本・アラブ・イスラム・ジャーナリスト会議の内容紹介】

会場からの質問を受けた。

アル・ジャジーラ元東京支局長のムスタファ・レズラジ氏は、「日本人が作ったドキュメンタリー番組はおおむね3つに分類できる、という研究をした人がいる。『貧しさ』『好き』といったキーワードのものが多い。日本人はそうしたものを見て、ほっとするのだろうか。日本メディアは、中東の専門家をあまり使っていない。日本語が堪能なアラブ人の専門家がいる。そういう人をもっと活用してほしい」と要望した。

ヒシャーム・バドル駐日エジプト大使は、「偏見と誤解は違う。アラブメディアに(日本に対する)偏見はない。日本メディアには、ひょっとしたら、イスラムへの偏見が出てきた。一般のイスラム教徒の意見の存在(に留意してほしい)。イラクパレスチナで起きていることを混同してはいけない」と述べた。

フォーリン・プレス・センターのホームページにも、討論の概要がアップされたようです。