湾岸の島の中国市場

 海の向こうはドバイ、というイラン南部のペルシャ湾に浮かぶゲシュム島。ここは、イラン政府により自由貿易地域となっていて、イラン国内より安く外国製品が手に入る。目玉は、なんといっても中国製品。ゲシュム島のフェリー乗り場には、衣類や毛布を山ほど抱えたイラン人が、本土目指して続々戻ってくる。
 島の中心部には、別名「中国市場」と呼ばれるショッピングモールがある。テナントの多くが中国製品を扱う店舗。店員にも中国人が多い。

その一軒に入ってみると、筆者を中国人と思ったようで、中国語で話しかけられる。しかしこちらは「ニーハオ」程度。仕方ないので、東アジア人同士で、ペルシャ語で会話するという珍妙なことに。