世界遺産バムにも、水タバコはなし

新年明けましておめでとうございます。昨年中は、ご愛顧いただきありがとうございました。今年もイランを拠点にさらなる飛躍を目指して行きたいと思います。「カフェバグダッド」としてもイベント開催(日本)も続けていきたいと思います。イラン南東部ケルマン州バムにある、ユネスコ世界遺産に登録されているバム城塞。2003年12月のバム地震で、3万人以上が死亡したが、バム城塞も大きな被害を受けた。世界遺産に指定されたのは、その半年ほど後のこと。寒風ふきすさぶ遺跡では、300人の作業員が、修復作業に追われていた。観光客は皆無。ちなみにバム遺跡のケルマン州は、日本外務省は、「危険情報」で、「退避を勧告します渡航は延期してください。」というランク(退避勧告)に指定している。2007年秋には、横浜国立大の大学生、中村さんが、イラン少数派のバルーチ人武装集団に誘拐される事件が発生している。隣のシスタン・バルチスタン州(ここも日本外務省は退避勧告)で、つい12月のことだが、イランでの報道によれば、2台の車が爆発物を積んで警察施設に突っ込み自爆する、という事件が起きている。バムの街を歩いた印象では、治安うんぬんというよりも、地震復興も進まず、経済的にも苦境に陥っている退廃感のようなものを感じた。州都ケルマン同様、ここにも水タバコ・カフェがなかったが、バムの場合は、カフェで水タバコを楽しむ余裕すらないのではないか、という感じがした。