パレスチナの味覚

5年ぶりというと、イスラエルおよびヨルダン川西岸を訪れたのもそうだった。久しぶりにアラブの食を満喫。というか、イランからアラブ世界に来ると、何でもおいしく感じてしまうから不思議だ。写真は、パレスチナというかアラビア半島を代表する肉の炊き込みご飯「マクルーバ」。東エルサレム郊外イサウィーヤ村の知人宅で。 こちらは、ヨルダン川西岸ラマッラの食堂で食べたケバブ。エジプト式でいうとコフタという羊肉の挽肉を使ったもの。イランのチェロキャバブに慣れると、ご飯がないのがやや物足りなく感じてしまうが。 ヨルダン川西岸のレストランの特色というと、主菜の前にいくつかの小皿の前菜(メッツア)がテーブルに並ぶという点か。レバノン料理と同じだが、ピリ辛の「トルコ・サラダ」と呼ばれるサラダは、西岸独特のような気がする。ケチャップ色の皿がそれ。同じような味のものはトルコにもあった気が。オスマン朝の遺産なのだろうか。 ヨルダン川西岸のパン(ホブズ)は、主に写真のような白い円形のもの。エジプトでは、アエーシュ・シャーミーと呼ばれる。シャーミー(シリア式)と呼ばれるぐらいだから、パレスチナを含む大シリア(シリア、レバノン、ヨルダンなどを含む東地中海地域)が本場なのだろう。 これは、初めて食べたが、なんという名前か分からない。アラブ式ピザ?。でも、実はパレスチナに行くと楽しみなのは、写真の右上に写っている唐辛子のピクルス「フェルフェル・マクブース」。イランやエジプトにも似たものがあるが、パレスチナのものは、肉厚で、断然うまい。東エルサレムの知人宅で。