水タバコにみる格差社会

テヘランの水タバコカフェの価格の幅がえらい広い、という話を前にしたが、写真は、15万リアル(1500円)の水タバコを出す「カフヴェハーネイエ・ソンナティ・フェレシュテ」(伝統的カフェ「フェレシュテ」)。日本企業の駐在員も多く住む北部エラヒエ地区にある。確かに店内も広々して、巨大なサモワールが装飾品として送られているなど、豪華な雰囲気ではあるが、水タバコについては、器具が多少高級なぐらいで味が特段変わるわけでもない。客層も金持ちそうな若者カップルといった人たち。テヘランはよく、庶民が暮らす南部、金持ちが多い北部の2つの街からなるともいわれるが、こうしたカフェをみると、テヘランの「格差社会」の実態をまざまざとみせつけられる思いがする。こちらは、やはり北部のエフティヤリエ広場を少しさがったところにある名もなきカフェ。水タバコとチャイで2万5000リアル(250円)。イスラム教の祝日・犠牲祭の日にのぞいたが、若者で満員だった。