物価の基準としての水タバコ

カフェの水タバコの値段で、その国なり都市の物価水準を知る方法があると、やや本気で信じている。水タバコの値段が世界で最も高いのは、おそらくロンドンとニューヨークだ。いずれも、20ドルを上回る。東京は、いろいろだが、おおむね10ドルといったところだろうか。こうして考えると、金融危機以前の英国ポンドや米ドルに割高感があったという見方にもうなづける。それで、テヘランだ。ここは、場所によっての差があまりにも大きい。庶民的なカフェでは、2万リアル(約2ドル)だが、山に向かって坂をあがって北部のやや豪華なカフェだと、15万リアル(15ドル)というところもある。これだと、東京どころか、NY、ロンドンに迫るほどの高価格ということになる。写真は、これまでの調査でテヘランで最も水タバコが安価な「ゼイトゥーン」(オリーブ)なる店。紅茶とセットで2ドルだ。実は、ここが、今のところ、テヘランで最も気に入っている水タバコカフェだ。テヘランは概して、水タバコを出すカフェは、地下の店が店が多い。だが、ここは、繁華街ヴァリエ・アスル通りとファーテミー通りの三差路にほど近いラレスタン通りの南端に立つ路面店。風通しも良い。「15万リアル店」の紹介はまた今度にしたいが、テヘランに限らずどこでもそうかも知れないが、高い店が必ずしもいい店ではないことを再確認している。