東京国際映画祭、迫る

今年も東京国際映画祭が、10月18日から開催される。同映画祭は、昨年から中東映画に力を入れ始めているが、今年も10本が上映される充実ぶりだ。とはいえ、テヘラン在住の身としては、映画祭鑑賞は不可能だ。残念。ユーセフ・シャヒーンの「カイロ中央駅」も上映される。今年7月末に死去したエジプト映画の巨匠の作品。同作は、国際交流基金主催の2007年アラブ映画祭でも上映されたが、筆者は、残念ながらみていない。シャヒーン監督といえば、日本で「炎のアンダルシア」が劇場公開された1999年に来日した際、来日した。一緒に、エジプトのスター歌手で同作に吟遊詩人役として出演したムハンマド・ムニールや、エジプト若手人気俳優ハニー・サラマもやってきて、記者会見では、あのムハンマド・ムニールが、挿入歌の歌と踊りを披露したものの、列席の日本人の反応が極めて悪かったため、ムニールが、寂しそうな顔をしていたのが、思い出される。